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【イベントリポート】ローズバンク持ち寄り会の開催
2020年11月8日(日)、倉島英昭様(WHISKY SHOP LIQUORS HASEGAWA本店店長/マスター・オブ・ウイスキー/『ウイスキ―ガロア』テイスター/Blinded by fear ディレクター)のお声掛けにより、当店にて、「ローズバンク蒸留所(1993年閉鎖-2020年現在は再稼働)」のボトルの持ち寄りイベントを開催いたしました。
今や入手困難な高額ボトルとなっているローズバンクのウイスキーを各参加者の皆様が持ち寄り、なんと12種類ものローズバンクを一斉にテイスティングできるという奇跡のような体験をさせていただきました!
当店からも「CONNOISSEURS CHOICE Gordon&MacPhail ローズバンク19年(1988-1997)」を参加者の皆様にテイスティングしていただきました。
いずれのボトルもとても美味でしたが、参加者の皆様にベスト3のローズバンクを選んでいただいたところ、見事優勝されたのは「Rosebank 1975 Silver Seal Whisky」!!イベント後にボトル情報を検索したところ、鼻血が出てしまいそうな希少ボトルで、本当に一生に一度あるかないかの機会に巡り合えた幸せを心から感じております。
ご参加いただきました皆様と、主催していただいた倉島様に、心より感謝を申し上げます。
なお、今後も感染予防対策は徹底しつつ、当店で開催できそうなイベントを考案してまいりたいと考えております。キャパシティは最大で15名程度の小さな店舗ですので、実施できるイベントも小規模なものとなりますが、ご参加いただいた皆様に楽しんでいただけるような企画を考えてまいります。
また、当店のような規模のBARをイベントなどでご活用されたいとお考えの方がいらっしゃれば、店休日などとの調整も必要となりますが、ご相談させていただきますので、お問い合わせくださいませ。
【参考情報(Whisky News参照)】
ローズバンク蒸留所 Rosebank Distillery
スコットランド・フォルカーク、フォース・アンド・クライド運河のほとりに建つ蒸溜所。ローランド地域に分類される。
歴史
現在のローズバンクに直接繋がる蒸溜所は1840年に設立されたものだが、これよりも過去に同地に蒸溜所が存在していた記録が複数残る。しかしこれらの蒸溜所とローズバンクとの具体的な関係は明らかになっていない。
1798年 フォース・アンド・クライド運河の東側でスターク家(Stark)が蒸溜所を運営していた記録が残る。蒸溜所名不明。
1817年 同じく運河の東側、スターク家の蒸溜所に隣接した場所にローズバンクという名前の蒸溜所がジェームズ・ロバートソン(James Robertson)により設立されたが、僅か2年後に閉鎖される。蒸溜所があった場所は現在のローズバンクと同じ位置だと考えられている。
1823年 スターク家が運河の西側にキャメロン蒸溜所(Cameron Distillery)を設立
1840年 ジェームズ・ランキン(James Rankine)が運河の東側にあったキャメロンのモルティング施設を買い取り、新たにローズバンク蒸溜所を設立。
1861年 キャメロン蒸溜所破産。ジェームズ・ランキンはこの蒸溜所跡地を購入し、モルティング施設のみをローズバンクの物として存続させる。
1868年 蒸溜所改築。
1914年 ローランドで設立されたコングロマリットSMD(Scottish Malt Distillers)の創立メンバーとなる。
1925年 SMDはDCL(Distillers Company Ltd.)へ吸収され、ローズバンクもDCL傘下へ。
1986年 DCLはギネス(Guinness PLC)に買収され、UD(United Ditillers、後のディアジオ)へ統合。
1993年 同じローランドにグレンキンチー蒸溜所も所有するUDの合理化により閉鎖される。
2002年 蒸溜所跡地が英国内の運河を管理する公社、British Waterwaysへ売却される。
2017年 イアン・マクロード・ディスティラーズ(Ian Macleod Distillers)が商標権と残存原酒をディアジオから、蒸溜所跡地をBritish Waterwaysの継承団体Scottish Canalから購入。2019年に再稼働させると発表。
生産
閉鎖前にはローランドの伝統である3回蒸溜を続けていた数少ない蒸溜所の1つ。また2017年現在閉鎖蒸溜所の中でも最も人気がある蒸溜所の1つでもあり、閉鎖前に販売されたボトルや残存原酒からのボトルは高値で取引される。
リンク:ローズバンク蒸留所公式サイト